こんにちわ!かずたくです。
さっそくですが、あなたは将来を見越して貯蓄をしていますか?
かずたく
金融広報中央委員会が毎年実施している2人以上世帯調査では、衝撃の調査結果がでています。

参考:金融広報中央委員会 2人以上世帯調査 2018年
ぶたさん
かずたく
特に注目したいのが、まだ若い20代だけではなく30代・40代の世帯にも3世帯に1世帯は貯蓄ゼロという調査結果になっている事です。
30代を超えても貯蓄ゼロのまま何も対策しないままでいると、厳しい未来が待っています。
ぶたさん
かずたく
この記事では貯蓄ゼロだと将来どうなるの?なんで貯蓄をしないといけないの?に答えます。
こんな人向け
- 仕事を退社した後の自分の収入がわからない人
- 将来どれだけのお金が必要なのかわかっていない人
- 貯蓄を貯める事に必要性を感じていない人
- 今を大事にして将来の事を考えていない人
かずたく
ぶたさん
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将来もらえる年金の平均額はいくら?
まず、自分が仕事を定年退職した後に65歳からもらえる年金を知る必要があります。
意外と私の職場でも「将来の年金額ってわかる?」と質問してもよくわからないと答える人ばかりです。
仕事を辞めた後のメイン収入の金額をわからないままだと危険です。
かずたく
ここでは自分が将来もらう年金額の把握をしていきますね。
厚生労働省が平成30年1月26日に発表した「平成30年度の年金額改定」では次のように年金の平均額を出しています。

参照:平成30年1月26日厚生労働省発表「平成30年度の年金額改定について」より
世帯主が厚生年金の場合、夫婦のもらえる年金平均額は221,277円です。
国民年金はちゃんと払っていれば1人あたり64,941円なので、夫婦で国民年金なら129,882円って事になりますね。
かずたく
ぶたさん
日本年金機構がやっているサービス、「ねんきんネット」を使えば大まかな年金受給予定額がわかります。
ねんきんネットで出した私たち夫婦の受給予定額がコチラです。
私が151,074円、嫁さんが73,232円になっていますね。
「かんたん試算」で出しているのであくまでも参考値にしかなりませんが、それでも自分の将来にもらえる年金の目安にはなります。
かずたく
ぶたさん
あなたも自分の年金受給予定額がわかっていないのであれば、ねんきんネットに登録して確認してみましょう。
登録の仕方や年金受給予定額の出し方は「ねんきんネットの登録方法と年金見込み額の試算のやり方も解説します。将来の自分の年金を把握しよう」で詳しく解説しているので参考にしてください。
ぶたさん
老後の生活費はどれだけ必要になるの?
自分が将来もらえる予定の年金額がわかれば、次に生活費を把握しましょう。
今はピンとこないかもしれませんが、老後の生活費は自分がどんな生活をしたいかで変わってきます。
人によって色々な生活スタイルがあると思うので、まずは総務省統計局が60歳以上の夫婦世帯を対象に行った2018年の家計調査を基に見ていきましょう。

参考:<支出>総務省統計局:平成28年60歳以上夫婦世帯の家計調査
ぶたさん
かずたく
この差額46,269円が65歳から毎月不足する金額の目安と考えると・・・不安で夜も眠れませんよね。
かずたく
ぶたさん
更に、この調査結果は最低限の生活費に関してです。
ゆとりのある暮らしをするのであればこれだけでは足りません。
生命保険文化センターが行った2016年の「生活保障に関する調査」では、ゆとりのある暮らしをするには349,000円が必要だという調査結果が出ています。

参考:生命保険文化センター2016年「生活保障に関する調査」
かずたく
ここで言うゆとりある生活とは
- 旅行やレジャー
- 身内との付き合い
- 趣味や教養
- 日常生活品の充実
- 耐久消費財の買い替え
- 子供や孫への資金援助
- 隣人や友人との付き合い
- とりあえず貯蓄
- その他
あくまで生活費は総務省統計局や生命保険文化センターの独自調査によるものなので、一概には言えませんが老後には最低でも約1400万は置いておく必要がありますね。
年金生活を始める65歳までに貯めておく貯蓄額は?
これらの調査結果を踏まえて整理してみます。
今は人生100年時代と言われるほど長生きする確率が上がっているので、最低でも90歳までは生きるのを想定して考えてみました。
自分が必要になる老後の生活費を把握する
私の場合は夫婦でもらえる年金予定額は毎月約22万円です。
老後の生活費を総務省統計局が調べた生活費を基に考えれば毎月約4万円足りない事になりますね。
ただしこれはあくまでも調査による結果なので、実際に我が家で想定される生活費を予想してみます。
現在平均額 | 65歳から | |
住居費 | 110,000 | 20,000 |
教育・教養 | 40,000 | 0 |
日用品 | 15,000 | 15,000 |
食料品 | 68,000 | 60,000 |
衣服・履物 | 5,000 | 5,000 |
保険料 | 9,000 | 15,000 |
光熱費 | 12,000 | 18,000 |
通信費 | 7,000 | 7,000 |
医療費 | 3,000 | 20,000 |
自動車・交通 | 10,000 | 10,000 |
交際費 | 5,000 | 20,000 |
趣味・娯楽 | 15,000 | 15,000 |
その他 | 40,000 | 40,000 |
合計 | 339,000 | 245,000 |
総務省統計局の調べた老後の生活費とあまり変わりませんね(笑
あくまでもざっくりとした予想なので実際には修正が必要かもしれません、しかしある程度は老後の生活費を予想するのは大事だと思っています。
ぶたさん
かずたく
一応、ローンの支払いは終わって管理費のみになり、子供たちも独立するので住居費と教育費を大幅に減らしています。
かずたく
2人になりますが自宅にいる事が増えるはずなので光熱費は増やします。
社会保険が無くなる分、医療保険も必要になると思ったので保険代も増やしてみました。
後は子供や孫にお金を使う事もあると思うので交際費も確保しておきます(笑
老後になってからの「その他」は何かあった時の為に確保しておく為のお金として4万円を加えています。
これらを想定して生活費を組んでみると我が家の老後の予想生活費は24.5万なり、年金予定額と比べて毎月2.5万円足りない計算になりますね。
かずたく
ぶたさん
不足分25,000円×12ヶ月×25年=750万円
こんなザックリとした内訳通りにいけるかはわかりませんが、我が家の生活基準で見れば750万あれば最低限の生活はできそうです。
1000万以上あれば100歳まで生きても耐えられそうですね。
80歳からは要注意!介護費の必要性を把握する
ただし、これはあくまで自分たちだけで生活ができた場合の生活費です。
もし途中で介護が必要な状態になったら・・・も想定しておきたいところです。
かずたく
ぶたさん
長生きする上で一番のリスクは介護がないと何もできない状態になる事ですね。

出典:厚生労働省 介護給付費等実態調査平成29年11月
厚生労働省が発表している介護給付費実態調査では80歳から介護率がグンと上がっています。
かずたく
次に高齢者向け住まいの費用はいくらなのかを見てみます。
かずたく
入居時費用 | 毎月の費用 | |
特別養護 老人ホーム |
0円 | 8~15万円 |
介護付き有料 老人ホーム |
0~数千万 | 15~40万円 |
グループホーム | 0~20万円 | 10~30万円 |
サービス付き 高齢者住宅 |
0~数百万 | 10~25万円 |
毎月の介護費には10~15万円、介護期間には10~15年間かかった人の割合が多く、仮に月10万円で10年間介護した場合は1200万円が必要になります。
普段の生活費ですら年金でまかなえないのに蓄えもなく収入も足りないとなれば絶望しかありませんね。
なので、我が家では子供に迷惑をかけないよう生活不足分の750万以外に夫婦の介護費2400万、合わせて約3200万以上を65歳までに貯める目標額にしています。
かずたく
賃貸住まいを続ける人は住居費を把握しましょう
総務省統計局の調査結果と私の生活費予想はどちらも、住宅ローンを払い終わって住居費が下がっている事を想定しています。
人によってはずっと賃貸住まいを考えている人もいると思いますが、その人たちは老後に払い続ける住居費も用意しておかなければなりません。
私が暮らしている大阪の2DKの相場は5万~8万円、少し贅沢に2LDKに住むなら7万円~10万円になります。
仕事を辞めた後には毎月容赦なく家賃×生活年月日の賃料を払わなければなりません。
かずたく
ぶたさん
よく持ち家VS賃貸の仁義なき戦いを見る事がありますが、こうやって数値化すると私は持ち家にして正解だったなと思ったりもします・・
かずたく
賃貸住まいの人たちは生活費+介護費+住居費を蓄えておきましょう。
かずたく
ぶたさん
あなたはどうですか?自分が仕事を辞めるまでに貯めておく目標金額は出していますか?
もし自分が貯めておくべき目標額が分かっていないなら一度簡単にでもいいので現在の支出を基に調べてみるのをオススメします。
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自分のライフステージに必要な金額を把握しよう
ぶたさん
かずたく
そうです、お金が必要なのは老後だけじゃありません。
人生には様々なお金が動くイベントが待っています。
かずたく
よく言われるイベントは次の5つです。
- 結婚(約470万)
- 出産(約49万)
- 子供の幼稚園~高校の学習費用(約523万)
- 住宅購入(約1243万)
- 子供の大学進学(約386万)
結婚・・・出典:ゼクシィ結婚トレンド調査
出産・・・出典:厚生労働省保険局
子供の学習費用・・・出典:文部科学省子供の学習費調査
住宅購入・・・出典:国土交通省住宅市場動向調査
大学進学・・・出典:文部科学省私立大学入学者に係る学生納付金平均額調査
ぶたさん
かずたく
この人生のライフステージの節目でかかってくる大きな出費に耐えながら、老後の蓄えをしていかなければなりません。
もちろん結婚をしないで独身を貫く人には関係ないイベントも多いと思うので人によって様々です。
ここで言いたかったのは、老後だけではなく自分のライフステージに必要な出費を抑えておけば、目標までの難易度が把握しやすくなるという事です。
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老後の為に必要な貯蓄をどう用意するのか
先日SMBCコンシューマーファイナンスも30代40代の男女1000人を対象に行った「金銭感覚についての意識調査2019」を公表していました。

出典:SMBCコンシューマーファイナンス「金銭感覚についての意識調査2019」
この調査結果では30代、40代を対象に意識調査をしていますが、2018年から2019年になって貯蓄ゼロの割合が増えています。
もちろん中には必要性を感じているけど貯める余裕がない人もいるでしょう。
実際に同アンケート上で「仕事を辞めるまでに貯蓄がいくらあれば安心」に答えてもらった結果がコチラです。

出典:SMBCコンシューマーファイナンス「金銭感覚についての意識調査2019」
仕事を辞める年齢が近づくにつれて不安感が増えているのか、安心できる貯蓄の平均額が上がっていますね。
ぶたさん
しかし、先ほど言ったように必要性が分かっていても貯める余裕がない人もいます。
かずたく
ぶたさん
かずたく
ぶたさん
早く始めればそれだけ少額の貯金から始めたり、節約を見直して支出を減らしたりする事から始める事ができます。
私みたいにスタートが遅くなればなるほど、必要目標額を達成するにはリスクを取らなければいけなくなります。
今の生活を守りながら貯蓄を増やすには順番があります。
かずたく
その為に最初にやるのが生活費の見直しです。
固定費の見直しをするだけでも毎月の支出が下がりますし、私がオススメしている楽天経済圏を活用すれば毎月の携帯代くらいならポイントで補えるようになりますよ。
楽天経済圏が複雑で分かりにくい人には活用講座を一度読んでみてください。
ぶたさん
最後に、余剰金が作れて生活に余裕がでるタイミングで積み立て投資を始めてみませんか?
生活防衛資金を確保しているならiDeCoがオススメです。
iDeCoなら老後の資金を貯めながら節税効果によって毎年国に支払っていた税金が免除されるので、貯蓄以外に収入の手取りも万単位で増えていきます。
かずたく
60歳まで出せないのがデメリットとしてよく言われていますが、正直生活防衛資金を確保していれば問題ないですね。
もし支払い自体がきつくなれば引き出せはしませんが、積み立てを止める事はできるので上手く活用してください。
ぶたさん
かずたく
お金儲けは悪ではなく、これからやってくるライフイベントや老後の年金では足りない分を補う為の必要ある行動です。
あまり生活を変えずに上手く貯蓄を増やしていきたいですね。